脳を刺激したり、身体機能向上に役立つこと

老人福祉施設は、利用者の身体機能などを保ったり、向上させたりする役割を担っている。特にデイサービスの利用者は要介護度の低い人が中心なので、介助よりも身体機能向上の手助けが重要だといえるだろう。そのため、ほとんどの介護施設ではレクリエーションを実施している。レクリエーションは、楽しみながら簡単に手先や脳のトレーニングができるので、利用者も苦にせずできるメリットがある。

よくあるレクリエーションは、折り紙や工作、塗り絵などだが、これらは手先を使うことで脳の活性化が期待できるといわれている。折り紙や工作などは、子供の頃にやったことがある人も少なくなく、遊び感覚で取り組めるし、完成したときは達成感が得られるのが魅力だ。

また、昔ながらの遊びもよくレクリエーションに取り入れているようだ。例えば、トランプの神経衰弱は、シンプルなルールながら、記憶力が鍛えられるので、利用者に人気が高い。それに、カルタや百人一首も様々な角度で脳が刺激されるので、効果的なレクリエーションといえるだろう。レクリエーションの内容については、★レクリエーションマスターになりたい!★でも紹介されていつので、併せて読んでみてほしい。

それから、体を動かすことで、身体機能を維持するレクリエーションも介護予防に役立つ。体を動かすことは高齢者にとっては容易ではないが、ボールの代わりに風船を利用してバレーボールやテニスのようなスポーツをすれば、ケガのリスクを減らして楽しめるだろう。また、これらは座って行うこともできるので、要介護度の高い利用者が多くいる施設でも実践可能だ。