スムーズなレクリエーション運営のポイント
デイサービスでは、食事や入浴の介助など、様々な介護サービスが提供されているが、レクリエーション活動には特に力を入れているようだ。そのため、職員は事前にしっかりと準備を行い、利用者が飽きないような楽しいプログラムを用意する必要がある。また、その際には、実際にレクリエーションを行う場所での雰囲気づくりや進行の仕方に気を配らなければならない。そこで、ここではレクリエーションを行うときに押さえておきたいポイントをいくつか紹介したいと思う。
まず、レクリエーションを実施するときには、利用者の年齢や性別をはじめ、心身の状態、会場の間取りなどをしっかりと把握しておこう。高齢者の中には、一つことが終わるまで次のことをしたがらない人もいる。そのため、メニューを考えるにあたっては、利用者個別の状況把握が不可欠なのだ。そして、レクリエーションを進めるテンポは、高齢者の集中力や疲労などを考慮し、15分前後をひとつの区切りにすることをおすすめする。さらに、職員の立ち位置や声の出し方なども、会場の雰囲気を左右するので、職員一人ひとりが最も効果的な関わり方を普段から模索する必要があるだろう。
それから、デイサービスでは集団でレクリエーションを行うことが一般的だ。しかし、利用者は心身の状態から価値観まで、一人ひとり異なる。したがって、集団でレクリエーションを行いつつも、個別で援助をすることも視野に入れるほうがいいだろう。そして、場の雰囲気に沿いながら、息抜きを入れたり、盛り上げるタイミングを工夫して、臨機応変に対応するようにしたい。